西音寺跡(読み)さいおんじあと

日本歴史地名大系 「西音寺跡」の解説

西音寺跡
さいおんじあと

[現在地名]熊本市西子飼町

西子飼にしこかい町南端にある忍法にんぽう寺の北隣にあった。「国誌」に「真宗西派専光寺末寺、慶長十九年休保造立之」と記すが、「熊本区誌」は「慶長十五年庚戌宮川右京入道休保開基創建ス、明治十年兵災ニ罹リ焼燼」と記している。寛永一二年(一六三五)西音寺二世が記した西音寺由緒書(養徳寺蔵)によると、開基の宮川右京入道はもと四国讃岐城主尾藤氏の一族宮川隼人の子で、のち加藤清正に仕えて二千石となり、文禄・慶長の役にも出兵して功績をあげた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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