見参の板(読み)ゲンザンノイタ

デジタル大辞泉 「見参の板」の意味・読み・例文・類語

げんざん‐の‐いた【見参の板】

清涼殿孫庇まごびさし南端にあった床板。1枚だけ釘づけにしないでおいたので、そこを踏めば音がし、見参した者の出入りがわかった。鳴板なるいた。げざんのいた。

げざん‐の‐いた【見参の板】

げんざんのいた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見参の板」の意味・読み・例文・類語

げんざん【見参】 の 板(いた)

  1. 中古、清涼殿の孫庇(まごびさし)の南端にあった、釘付けにしてない床板。そこを踏めば音がするので、見参の人の出入りが知られたという。鳴板(なるいた)
    1. [初出の実例]「光頼卿〈略〉殿上の小蔀の前、見参の板たからかにふみならしてたたれたりける」(出典:平治物語(1220頃か)上)

げざん【見参】 の 板(いた)

  1. げんざん(見参)の板

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android