小蔀(読み)コジトミ

デジタル大辞泉 「小蔀」の意味・読み・例文・類語

こ‐じとみ【小×蔀】

格子造りの小さな窓。
清涼殿石灰いしばいの壇の壁の上方にある、格子造りの小さい窓。ここから天皇殿上てんじょうを見た。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小蔀」の意味・読み・例文・類語

こ‐じとみ【小蔀】

〘名〙
上下に懸けはずしできる格子造りの小形の戸。明かりとりなどのためのもの。
※能因本枕(10C終)七八「上(かみ)のこしとみあけたれば、風いみじう吹き入れて」
② 清涼殿の昼(ひ)御座(おまし)殿上の間との境にある石灰(いしばい)の壇の南の壁の上方につけてある小さい窓。天皇が殿上の間を御覧になるところ。
大鏡(12C前)二「内にまゐり給て、殿上に候はせ給ふを、みかど小蔀より御覧じて」

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