精選版 日本国語大辞典 「見得・見徳」の意味・読み・例文・類語
けん‐とく【見得・見徳】
〘名〙
※八宗綱要(1268)上「不還開中、開二十一人一。一中般〈略〉九信解。十見得」 〔法華玄義‐四下〕
② (━する) 見きわめること。理解し、会得すること。認識すること。
※正法眼蔵(1231‐53)道得「証究のときの見得」
③ (「見徳」「賢徳」とも書いた) 狂言面の一つ。犬、牛、馬、蟹(かに)、蛸(たこ)などを表わすのに用いる鬼畜面。「止動方角(しどうほうがく)」「蛸(たこ)」などに用いる。
④ (多く「見徳」) 江戸時代に行なわれていた富くじの一種。
※滑稽本・古朽木(1780)二「富、無尽、けんとく御夢品々」
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)智二「なんぞ聞や能見徳と嬉しがり」
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