見聞覚知(読み)ケンモンカクチ

デジタル大辞泉 「見聞覚知」の意味・読み・例文・類語

けん‐もん‐かく‐ち【見聞覚知】

仏語六識の働き。見ること(眼識)・聞くこと(耳識)・さとること(鼻識・舌識・身識)・知ること(意識)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見聞覚知」の意味・読み・例文・類語

けん‐もん‐かく‐ち【見聞覚知】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 見ることと聞くことと覚ることと知ること。六識のはたらきの総称で、見は眼識、聞は耳識、覚は鼻舌身の三識、知は意識をさし、それぞれのはたらきをいう。
    1. [初出の実例]「かるがゆゑに見聞(ケンモン)覚知せず」(出典正法眼蔵(1231‐53)行持)
  3. 念仏の人を見、念仏の声を聞き、念仏の心を知ること。
    1. [初出の実例]「けむもむかくちのともがら、うかれて爰にたち給ふ」(出典:幸若・はま出(室町末‐近世初))

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