見長村(読み)みながむら

日本歴史地名大系 「見長村」の解説

見長村
みながむら

[現在地名]柏原町見長

北は柏原町と境を接し村の西境を柏原川が北行する。南端には山陰道(京街道)と播磨方面への道の追分があり、文政三年(一八二〇)建立銘の道標がある。山城石清水いわしみず八幡宮領安田やすだ(のち柏原庄)の四至に「南限見長里逆仟佰并枌山」(延久四年九月五日「太政官牒」石清水文書)とあり、安田園の南端にもあたる。正嘉二年(一二五八)一〇月日の小椋庄惣田数注進状(久下信生家文書)に名の田畠の所在地として頻出するので、小椋おぐら庄に属したことは明らかである。ただし願皇寺がんのうじ庄の土地も若干存在する(正応二年三月二〇日「丹波国願皇寺庄中分目録」勧修寺文書)。江戸時代の領主の変遷は小南こみなみ村に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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