日本大百科全書(ニッポニカ) 「見附油田」の意味・わかりやすい解説
見附油田
みつけゆでん
新潟県見附市郊外に位置する。1957年(昭和32)石油資源開発(JAPEX=ジャペックス)による地震探鉱(エアガン)によって発見された。第三紀中新世晩期の椎谷(しいや)層下部の1815メートル見附凝灰岩層(グリーンタフ=緑色凝灰岩)を油母層とする。わが国最初の本格的なグリーンタフ貯留層開発の先鞭(せんべん)であり、高圧ガス処理システム確立の発端になったことでも注目された。1996年(平成8)末までの累計生産量は、油179.7万キロリットル、ガス6億4500万立方メートルである。同年の日産量は油9キロリットル、ガス4000立方メートルであるが、生産量は漸減している。1998年の生産量は油2900キロリットル、ガス122万立方メートルである。
[高津斌彰]