普及版 字通 「覧(漢字)」の読み・字形・画数・意味
覧
常用漢字 16画
(旧字)覽
人名用漢字 21画
[字訓] みる・ながめる
[説文解字]
[字形] 会意
旧字は覽に作り、監(かん)+見。監は鑑の初文で、監は水盥(みずたらい)(皿)の上に顔を出して面を映す形。その映る面を見ることを覽という。〔説文〕八下に「るなり」と訓し「監の亦聲」とするのは、その意である。俯して臨み見ることを覽という。〔楚辞、九歌、雲中君〕は雲神の祭祀歌で、「冀(き)州を覽るに餘り」とは、天上より俯して下界を見る意。〔楚辞、離騒〕に「皇(ちち)覽て余(われ)を初めの度(とき)に揆(はか)る」のように、尊貴の人の行為をいう。御覧を本義とする字である。
[訓義]
1. みる、よくみる。
2. ながめる、みわたす、のぞむ。
3. ながめ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕覽 ミル 〔字鏡集〕覽 ハカル・サグル・ミル・カカミル
[声系]
攬はの俗字。纜(らん)は後起の字である。
[語系]
覽lamは鑑(監)keamと同系の語。監に見母(k)、來(来)母(らいぼ)(l)両系の声がある。
[熟語]
覧閲▶・覧観▶・覧揆▶・覧究▶・覧見▶・覧古▶・覧察▶・覧視▶・覧示▶・覧勝▶・覧矚▶・覧省▶・覧眺▶・覧聴▶・覧読▶・覧聞▶・覧歴▶
[下接語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報