角田八幡神社(読み)すだはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「角田八幡神社」の解説

角田八幡神社
すだはちまんじんじや

[現在地名]豊前市中村

角田川右岸に鎮座する。旧郷社。主祭神は応神天皇・仲哀天皇神功皇后仁徳天皇・比大神。社伝によれば貞観元年(八五九)に勧請されたという。長元四年(一〇三一)宇佐宮の神領角田庄が成立すると宇佐宮と深いつながりをもち、同庄鎮守として庄内九ヵ村の人々の信仰を集めた。当社には正応二年(一二八九)三月一〇日銘の「再建須田八幡大菩薩御宝殿壱宇(中略)氏子九村」と記された棟札、応永三五年(一四二八)五月五日銘の棟札、また天文二〇年(一五五一)八月二三日銘の「奉建立大菩薩御社一宇(中略)、大檀那武運長久祈願円満八箇村檀家繁昌之願主 中八屋幡十郎統重」と、同年に馬場ばば城主の仲八屋氏によって社殿が建立されたとする棟札、正保二年(一六四五)・慶安四年(一六五一)銘のものなど一〇枚の棟札が残り、社殿造営の変遷が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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