角田遺跡(読み)すみだいせき

日本歴史地名大系 「角田遺跡」の解説

角田遺跡
すみだいせき

[現在地名]淀江町稲吉

淀江平野の南奥にあたる稲吉いなよし集落西側の水田下に包蔵される弥生時代中期の遺跡。昭和五五年(一九八〇)圃場整備事業に伴い調査され、弥生式土器石器を出土した。そのうち絵画土器が著名である。弥生時代中期の大型の壺の頸部に船を漕ぐ人物、高床倉庫樹木・鹿・日輪が線刻で描かれている。頸部に次々と描かれた様子は、何か物語を示しているようであるが、意味は明確ではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の角田遺跡の言及

【鳥取[市]】より

…鳥取県東部に位置する県庁所在都市。1889年市制。人口14万6330(1995)。市域は千代(せんだい)川下流部の鳥取平野と周辺の山地からなり,県の政治,経済,文化の中心的役割を果たしている。千代川東岸の低湿な三角州に位置する中心市街地は,近世には池田氏の城下町で,袋川下流部の河道を付け替え,池沼などを埋め立てて形成された。1871年鳥取県が成立したが,75年からの5年間は県全体が島根県の管轄下におかれ,松江に中心が移ったため,鳥取の町は一時さびれた。…

※「角田遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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