角立てる(読み)カドダテル

デジタル大辞泉 「角立てる」の意味・読み・例文・類語

かど‐だ・てる【角立てる】

[動タ下一][文]かどだ・つ[タ下二]
角をとがらせる。かどばらせる。「目を―・てて話す」
人の感情を刺激する言動をとる。かどをたてる。「事を―・てるようなやり方」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角立てる」の意味・読み・例文・類語

かど‐だ・てる【角立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かどだ・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 物にかどをつくる。また、人の神経にさわるような態度、表現をする。→目に角を立てる
    1. [初出の実例]「中隊長は腹立たしげに眼に角立てた」(出典:渦巻ける烏の群(1928)〈黒島伝治〉八)
    2. 「冷然と疑ひ深い眼を角立ててゐた校長は」(出典:白い壁(1934)〈本庄陸男〉二)
  3. 改まって示す。ことさらに示す。
    1. [初出の実例]「自分が名のらずに、ひとの名を訊(き)くことの無礼を思ってだらうけれど、別にそれ故と角立(カドダ)てもしずに」(出典大道無門(1926)〈里見弴〉白緑紅)

つの‐だ・てる【角立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つのだ・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 角を起こし立てる。
  3. かどを立てる。
  4. 他との区別をはっきりとさせて、めだつようにする。きわだつようにする。

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