解版(読み)カイハン

精選版 日本国語大辞典 「解版」の意味・読み・例文・類語

かい‐はん【解版】

  1. 〘 名詞 〙 一度組み立てた活版の活字を用済みになってばらばらにときくずし、活字、約物、込め物などを元のケースに整理すること。
    1. [初出の実例]「漢字ヂャ、仮名ヂャ、数字ヂャ、果は五号ダ、七号ダと一々に拾ひ分くるなり。之を解版工と唱ふるなり」(出典:朝野新聞‐明治二四年(1891)一月二九日)

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世界大百科事典(旧版)内の解版の言及

【活版印刷】より

…一方,大量部数のものや重版の見こまれるもの,あるいは輪転機にかけるものは,原版からいったん紙型をとり,これに鉛合金を流しこんで複製の鉛版(輪転機にかけるものは丸鉛版,そうでないものは平鉛版)をつくって印刷に供する。印刷あるいは紙型をとった後は,できるだけ早く版をこわし(解版),小さい本文用活字は全部加熱して溶かしてしまうが,その他の材料は再度使用する。鉛版を使って印刷する場合,一部の誤りを訂正するには,その部分をくり抜いて別の活字あるいは小鉛版などをはめこむ。…

※「解版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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