解釈学的現象学(読み)かいしゃくがくてきげんしょうがく(英語表記)hermeneutische Phänomenologie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「解釈学的現象学」の意味・わかりやすい解説

解釈学的現象学
かいしゃくがくてきげんしょうがく
hermeneutische Phänomenologie

M.ハイデガーは『存在と時間』の序論で,哲学事象観点から「存在論」,方法の観点から「現象学」と規定した。彼は現象学の特性アリストテレスの「解釈学」から規定し,さらに解釈的なもの,「解釈学的なもの」と連関づける。ここから彼の現象学は,ベッカーの数学的現象学と区別された解釈学的現象学としてきわだたせられるにいたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android