言う定(読み)イウジョウ

デジタル大辞泉 「言う定」の意味・読み・例文・類語

いう‐じょう〔いふヂヤウ|いふデウ〕【言う定/言う条】

[連語](「…と」「…とは」を受けて)…とは言うものの。いいじょう。「子供とは―、決してあなどれない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言う定」の意味・読み・例文・類語

いう‐じょういふヂャウ【言定・言条デウ】

  1. 〘 連語 〙 ( 「じょう」は程度の意の形式名詞助詞「と」で上の句を受けて、下の句に対して連用修飾の働きをする ) そういう程度のものでも。転じて、そうは言っても。いいじょう。
    1. [初出の実例]「辰の時とこそ催しはありしか、さがるといふ定、午未の時には、わたらんずらんものをと思て」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一一)
    2. 「親とは言(イフ)ぜう二十年、産(うん)だばかりで恩もなし」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)四)

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