形式名詞(読み)ケイシキメイシ

大辞林 第三版の解説

けいしきめいし【形式名詞】

名詞の下位分類の一。それ自身では実質的意味を表さず、連体修飾語を受けて名詞としての機能を果たす語。「日記を書くことにする」の「こと」、「これから出かけるところだ」の「ところ」など。形式体言。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

形式名詞
けいしきめいし

普通の名詞を「実質名詞」とするのに対して、実質的な意味が希薄で、多くの場合、連体修飾成分を伴って用いられる名詞を「形式名詞」とよぶ。たとえば、「いやなことでもしなければならないときがある」「おいしいものを好きなひとと食べるのは最高だ」の「こと・とき・もの・ひと」などがそれである。ただし、「ことことだから」「ひとはだれでもそうだ」などのように独立して使われることもあるから、実質名詞との間に明確な一線を引くことはむずかしい。形式名詞の名称を、「そのほうがいい」の「ほう」のように単独では使えない語に限ることも考えられるが、それだと所属語数がきわめて少なくなり、分類そのものが無意味になろう。[山口佳紀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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