言ひ分く(読み)イイワク

デジタル大辞泉 「言ひ分く」の意味・読み・例文・類語

いい‐わ・く〔いひ‐〕【言ひ分く】

[動カ四]
筋道を立てて言い聞かせる。事実をはっきりと述べる。
「我が領ずる庄々、はた多かれど、たれかは―・く人あらむ」〈宇津保・俊蔭〉
命令して、人手を手もとから分けて派遣する。
尼君の、わが人にしたる二人をのみぞ、この御方に―・きたる」〈手習
[動カ下二]いいわける」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言ひ分く」の意味・読み・例文・類語

いい‐わ・くいひ‥【言分】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 事実をはっきりと述べる。物事の筋道を立てて言い聞かせる。
    1. [初出の実例]「我が領ずる荘々(さうざう)はた多かれど、たれかはいひわく人あらむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙いいわける(言分)

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