言分ける(読み)イイワケル

デジタル大辞泉 「言分ける」の意味・読み・例文・類語

いい‐わ・ける〔いひ‐〕【言(い)分ける】

[動カ下一][文]いひわ・く[カ下二]
言葉を使い分ける。「説明のときに大人子供とで―・ける」
正しく判断して言う。物事をはっきりと説明する。
「何を証拠に―・けんと」〈浄・浦島年代記〉

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精選版 日本国語大辞典 「言分ける」の意味・読み・例文・類語

いい‐わ・けるいひ‥【言分】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]いひわ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 申し付けて、自分のもとより分けて遣わす。
    1. [初出の実例]「二人をのみぞ、此御方にいひわけたりける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)手習)
  3. 区別が分かるように言う。また、分かりやすいように区別して説明する。
    1. [初出の実例]「厲王と霊王と声相近てまぎるるほどに、むさ髭の霊王と云て云わくるぞ」(出典:史記抄(1477)三)
  4. 事情を述べて潔白を証明したり、過失罪状弁解をする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「からき命をたすかりぞする 山桝(さんせう)のめしとられしもいひわけて〈貞義〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)五)

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