言問ふ(読み)コトトウ

デジタル大辞泉 「言問ふ」の意味・読み・例文・類語

こと‐と・う〔‐とふ〕【言問ふ/事問ふ】

[動ハ四]
物を言う。口をきく。
「―・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈・四一六一〉
言葉をかける。親しく言い交わす。
み空行く雲にもがもな今日行きていもに―・ひ明日帰り来む」〈・三五一〇〉
問いかける。尋ねる。
「いかでなほ網代あじろ氷魚ひをに―・はむ何によりてか我をとはぬと」〈大和・八九〉
おとずれる。訪問する。
「身に添ふ影よりほかに―・ふ人もなきを」〈狭衣・三〉

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