デジタル大辞泉 「言回す」の意味・読み・例文・類語 いい‐まわ・す〔いひまはす〕【言(い)回す】 [動サ五(四)]1 遠まわしに言う。「―・した表現で真意がつかみにくい」2 うまく言い表す。巧みに表現する。「仮名といふもの書きまぜず、むべむべしく―・し侍るに」〈源・帚木〉3 言いふらす。言い広める。「同類どもに、かかる所こそあれと―・して」〈宇治拾遺・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言回す」の意味・読み・例文・類語 いい‐まわ・すいひまはす【言回・言廻】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① うまく言い表わす。ことばを巧みに使う。うまく言って処理する。[初出の実例]「消息文にもかんなといふもの書きまぜず、むべむべしくいひまはし侍るに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)「そっちの身請(みうけ)をじゃみる様に言廻してたもるまいか」(出典:浄瑠璃・関取千両幟(1767)二)② 話してまわる。ふれまわす。言い広める。[初出の実例]「同類どもに、かかる所こそあれといひまはして」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)③ 遠まわしに言う。婉曲(えんきょく)に言う。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例