身請(読み)みうけ

世界大百科事典 第2版の解説

みうけ【身請】

質物となっている人や,年季に売られた人を,対価を支払って請け戻すこと。中世・近世前半には,子女などを質に置いて借金することや年季売あるいは本金(銭)返(買戻し特約付売買)などが行われていた。この場合に,質置主や売主が本金(すなわち身代金)等を支払って,身柄を請け出すことを身請といった。人の質置や年季売はしだいに年季奉公に移行したが,遊女飯盛女などの年季奉公契約は人身売買の実質をとどめており,これらの奉公人請状には〈この者,身請なされたく申す仁(じん)これあり候はば,御礼金何程お取りなされ,何方へなりとも,年季の外末々に至るまでお出し下さるべく候,本人出世の儀に候えば,けっして申しぶんこれ無く候〉というような身請承諾文言が記載されるのがふつうであった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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