言止む(読み)コトヤム

デジタル大辞泉 「言止む」の意味・読み・例文・類語

こと‐や・む【言止む】

[動マ下二]
言うことができないようにする。黙らせる。
こと問ひしいは樹立こだち、草の片葉かきはをも―・めて」〈祝詞・六月晦大祓〉
言うのをやめる。黙る。
「ねぎかくる比叡の社のゆふだすき草の片葉かきはも―・めて聞け」〈拾遺・神楽歌〉
琴や琵琶などを弾くのをやめる。
「みな―・め給ひては、いと本意ほいなからむ」〈橋姫

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精選版 日本国語大辞典 「言止む」の意味・読み・例文・類語

こと‐や・む【言止】

  1. 〘 自動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 言いやめる。ものを言うのをやめる。
    1. [初出の実例]「語問ひし磐根樹の立ち・草の片葉(かきは)も語止めて」(出典延喜式(927)祝詞)
  3. 音楽演奏をやめる。
    1. [初出の実例]「みな、ことやめ給ひては、いと本意なからむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)

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