デジタル大辞泉 「言残す」の意味・読み・例文・類語 いい‐のこ・す〔いひ‐〕【言(い)残す】 [動サ五(四)]1 全部言わないで話を残す。「―・したことを手紙に書く」2 あとに残る人に言い置く。「伝言を―・して帰る」「遺産の分与について―・す」[類語]言い置く・言い伝える・言い捨てる・捨て台詞 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言残す」の意味・読み・例文・類語 いい‐のこ・すいひ‥【言残】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 全部言わないで話を残す。述べ尽くさないで残す。⇔言い尽くす。[初出の実例]「さるすまひにておもひのこしいひのこすらん」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)② 別れる人や死んでいく人が、あとの人に言いおく。[初出の実例]「事不行ほどに、説を永く云残て置て后世へ伝へいではと」(出典:古文真宝笑雲抄(1525)九)「そのとしの暮かかる事もいひ残して、今はなき人とはなりし」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)冬) こと【言】 残(のこ)す ことばを残す。言い残す。言い尽くさない。[初出の実例]「ただかやうに物隔てて事のこいたるさまならず、さし向かひてとにかくに定めなき世の物語をへだてなく聞こえて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例