デジタル大辞泉 「言立つ」の意味・読み・例文・類語 こと‐だ・つ【言立つ】 [動タ下二]1 口に出して言う。言葉に出して誓う。「祖おやの職つかさと―・てて授け給へる」〈万・四四六五〉2 普通とは違ったことを言う。「―・てば、足もあがかにねたみ給ひき」〈記・下〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言立つ」の意味・読み・例文・類語 こと‐だ・つ【言立】 [ 1 ] 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙① 思っていることをはっきりと口に出して言う。特にとりたてて言明する。ことばに出して誓う。誓言する。ことあげする。[初出の実例]「隠さはぬ あかき心を すめらへに 極め尽して 仕へ来る 祖(おや)の職(つかさ)と 許等太弖(コトダテ)て 授け給へる」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四六五)② 普通とは違ったことを言う。[初出の実例]「天皇が御世御世、天つ日嗣と高御座に坐して、此の食国天下を撫で賜ひ慈み賜ふ事は辞立に在らず」(出典:蓬左文庫本続日本紀‐慶雲四年(707)七月一七日・宣命)[ 2 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 [ 一 ]に同じ。[初出の実例]「天皇の使はせる妾(みめ)は、宮の中をも得(え)臨かず、言立(ことだて)ば、足もあがかに嫉妬(ねた)みたまひき」(出典:古事記(712)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例