言葉を残す(読み)コトバヲノコス

デジタル大辞泉 「言葉を残す」の意味・読み・例文・類語

言葉ことばのこ・す

のちのちのために言っておく。「斯道しどう先達せんだつが―・している」
言うべきことを、全部言わないでおく。きっぱりと言いきらない。「―・さず洗いざらいぶちまける」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言葉を残す」の意味・読み・例文・類語

ことば【言葉】 を 残(のこ)

  1. 後世のために言い置く。
    1. [初出の実例]「伝教大師はわがたつ杣(そま)のことばをのこせり」(出典千載和歌集(1187)序)
  2. 言わなければならないことを、また、言いたいことを全部は言わないでおく。言い残す。
    1. [初出の実例]「天下の成功只此一挙に有るべきにて候者をと、詞(コトバ)を残さで申ければ」(出典:太平記(14C後)一六)

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