訟(漢字)

普及版 字通 「訟(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(旧字)
11画

[字音] ショウ
[字訓] うったえる・せめる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(公)(こう)。(頌)・(松)(しよう)の声がある。〔説文〕三上に「爭ふなり」とし、「一に曰く、歌なり」(段注本)という。歌訟は歌頌・祝頌の意であろう。公廷平面図的にしるしたもので、とはその祖の前で是非を争うこと、とは前で祝頌することをいう。

[訓義]
1. うったえる、是非をあらそう。
2. さばく、ただす、せめる。
3. 頌と通じ、うたう、たたえる。
4. 誦と通じ、となえる。

[古辞書の訓]
名義抄 アラソフ・ハカリゴト・オモフ・セム・ウツタフ・ウツタヘ・シタガフ・コトワリ

[語系]
・誦ziongは同声。廷で祝頌することを、訴訟することをという。その誦言するところを誦という。

[熟語]
訟案・訟訟鬩・訟見訟言訟獄・訟師訟詞・訟事・訟者・訟声訟牒訟諜・訟庭訟牘訟繆訟免訟理
[下接語]
訟・訟・決訟健訟・好訟・獄訟・察訟・止訟・辞訟・終訟・聚訟・申訟・折訟・絶訟・訴訟・争訟・聴訟・庭訟・輟訟・闘訟・内訟・弁訟・理訟

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android