詞付け(読み)コトバヅケ

デジタル大辞泉 「詞付け」の意味・読み・例文・類語

ことば‐づけ【詞付け】

連歌連句付合つけあい手法の一。前句の中の言葉・物に縁のあるものをもって次の句を付ける方法。→心付こころづ物付け寄合よりあい

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精選版 日本国語大辞典 「詞付け」の意味・読み・例文・類語

ことば‐づけ【言葉付・詞付】

  1. 〘 名詞 〙 連歌、あるいは俳諧で、付合(つけあい)一つ様式。前句の中のことばの縁をてがかりとして後句をつけること。〔僻連抄(1345)〕

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世界大百科事典(旧版)内の詞付けの言及

【俳諧】より

…また1人で詠むのを〈独吟(どくぎん)〉,2人で詠むのを〈両吟〉,3人以上の場合はそれぞれその数をとって〈三吟〉〈四吟〉などといった。付け方としては,貞門では詞の縁によって付ける詞付(ことばづけ)(物付)が,談林では前句全体の意味に応じて付ける心付(こころづけ)(意味付)が愛好され,蕉風では前句の余情と付句の余情が匂い合うような,いわゆる匂付(においづけ)が理想とされた(付合(つけあい))。俳文は芭蕉の《幻住庵記》や《おくのほそ道》,横井也有の《鶉衣(うずらごろも)》などがその代表とされている。…

※「詞付け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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