詠む(読み)ナガム

デジタル大辞泉 「詠む」の意味・読み・例文・類語

なが・む【詠む】

[動マ下二]《「長む」の意からという》
声を長く引く。また、声を長く引いて詩歌などをよむ。
女房舟中に忍びたる声にて、淀の渡のまだよふかきにと―・められたりし」〈十訓抄・一〉
詩歌・俳句などを作る。
「彼の在原のなにがしの、唐衣きつつなれにしと―・めけん」〈平家・一〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「詠む」の意味・読み・例文・類語

なが・む【詠】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「長む」とも書く )
  2. 声を長く引く。特に、声を長くのばして、詩歌などを詠誦する。吟詠する。口ずさむ。
    1. [初出の実例]「鹿のいふなり。〈略〉いとうらわかき声に、はるかにながめ鳴きたなり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. 詩歌、俳句などを作る。詠(よ)む。
    1. [初出の実例]「是は俊綱朝臣伏見に侍りけるに、よるたたずみありきけるに、あやしの宿直童の土にふせりて詠ける歌也」(出典:袋草紙(1157‐59頃)四)
  4. ながめる(眺)

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