デジタル大辞泉 「試む」の意味・読み・例文・類語 こころ・む【試む】 [動マ上二]《「こころみる」の上二段化。平安末期から現れる》1 ためしてみる。「当家の浮沈をも―・むべしとこそ存じ候へ」〈古活字本平治・上〉2 試飲・試食をする。「国王に備はる物も、まづ我さきになめ―・む」〈仮・伊曽保・中〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「試む」の意味・読み・例文・類語 こころ・む【試】 〘 他動詞 マ行上二段活用 〙 ( マ行上一段活用の「こころみる(試)」を上二段に活用させたもの )① ためしにやってみる。試験してみる。[初出の実例]「かやうにたのみ仰せ候ふうへは、便宜候はば、当家の浮沈をもこころむべしとこそ存じ候へ」(出典:平治物語(1220頃か)上)「Cocoromi, uru, ita(ココロムル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))② 治療、診察をする。脈搏をはかる。脈をとる。[初出の実例]「有驢馬病しける所に、獅子王来てその脈を取りこころむ」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)下)③ 試飲、試食をする。[初出の実例]「われほど果報いみじき物は世に有まじ。其ゆへは、天道に奉る、あるひは国王に備はる物も、まづわれさきになめこころむ」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)中)試むの語誌→「こころみる(試)」の語誌 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例