認知地図(読み)にんちちず(その他表記)cognitive map

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「認知地図」の意味・わかりやすい解説

認知地図
にんちちず
cognitive map

E.C.トールマン用語。単に認知図ともいう。学習に際して,生体が形成する環境の空間的な関係についての認知構造のこと。彼によると,学習は刺激反応 (S=R) の結合ではなしに,目標とそれに達するための手段との関係についての認知構造ないし認知地図ができあがる過程であり,ネズミ迷路学習を行うにも,目標地点までの,このような認知地図が形成されるという。 (→潜在学習 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android