認知地図(読み)にんちちず(その他表記)cognitive map

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「認知地図」の意味・わかりやすい解説

認知地図
にんちちず
cognitive map

E.C.トールマン用語。単に認知図ともいう。学習に際して,生体が形成する環境の空間的な関係についての認知構造のこと。彼によると,学習は刺激反応 (S=R) の結合ではなしに,目標とそれに達するための手段との関係についての認知構造ないし認知地図ができあがる過程であり,ネズミ迷路学習を行うにも,目標地点までの,このような認知地図が形成されるという。 (→潜在学習 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android