語形替変(読み)ごけいたいへん(その他表記)inflection; flection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「語形替変」の意味・わかりやすい解説

語形替変
ごけいたいへん
inflection; flection

単語文中で他の単語との文法的関係を表わすために,その語形をかなり規則的に替える現象をさす。屈折ともいう。西洋文典では,一般に名詞形容詞代名詞,数詞などの語形替変を曲用,動詞のそれを活用といい,両者を合せて屈折という。日本語の活用は人称範疇がなく,切れ・続きの関係を主とする,かなり性格の異なるものである。なお,ここに「替変」という術語を用いたのは,共時論における文法的な語形の交替という意味で,通時論における「語形変化」 (「受く」の連体形類推で'ukuru → 'ukeruと変化したことなど) と区別するためである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む