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人称 にんしょう person

翻訳|person

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人称
にんしょう
person

文法範疇の一つ。文の述語の表わす動作・状態の主体と,その文の話し手との関係にかかわるもので,話者を含むものを一人称,対者を含むものを二人称,それ以外のものを三人称という。本来の意味の人称は動詞の語形替変にかかわるもので,インド=ヨーロッパ語族セム語族などに広くみられるが,単に「私,あなた,彼」を表わす代名詞 (人称代名詞) だけで示されるものも人称と呼ぶことが多い。

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デジタル大辞泉の解説

にん‐しょう【人称】

文法範疇(はんちゅう)の一。動作の主体が話し手・聞き手・第三者のいずれであるかの区別。それぞれ第一人称(自称)・第二人称(対称)・第三人称(他称)とよび、いずれかはっきりしない場合、これを不定称ということがある。人称の区別は、人称代名詞使い分けや動詞の語尾変化などに現れる(日本語の場合は前者のみ)。

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百科事典マイペディアの解説

人称【にんしょう】

文法範疇(はんちゅう)の一つ。話し手(一人称),その相手(二人称),それ以外のすべてを含めた三人称の区別を示す形式。多くの言語では人称代名詞,動詞に現れるが,日本語では人称代名詞にのみこの区別がある。
→関連項目動詞

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世界大百科事典 第2版の解説

にんしょう【人称 person】

文法的カテゴリーの一つ。話し手を一人称,聞き手を二人称,話される話題となっている人やものを三人称と分けるのが普通である。ただ〈話題になる〉という点では,話し手自身や聞き手が話題になる場合もあるので,三人称は〈話し手でも聞き手でもないその他〉とするのが妥当である。単数に関してはこれで問題はないが,複数では事情が異なり,単純に単数の複数個の集合とはならない。すなわち,一人称複数は〈複数の話し手〉ということにはならない。

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大辞林 第三版の解説

にんしょう【人称】

文法で、言語主体が話し手か聞き手か、またはそれ以外の第三者であるかの区別をいう。一人称(自称)・二人称(対称)・三人称(他称)の3種がある。ヨーロッパ諸語では、主語の人称によって動詞の形が異なる。日本語では、一般に代名詞の分類にこれを用い、右の3種のほか、不定称を立てる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人称
にんしょう

代名詞や動詞に現れる文法範疇(はんちゅう)の一種。次の三つの人称が区別される。(1)一人称。話し手「私」または話し手を含む人たち「私たち」。(2)二人称。聞き手「あなた」または聞き手を含む人たち(話し手を除いて)「あなた方」。(3)三人称。一人称、二人称以外の人や物。「彼」「彼女」「彼ら」「彼女ら」など。この三つの人称の区別は、世界のほとんどすべての言語にあるらしい。個々の言語への反映は以下のような形である。[角田太作]

人称代名詞またはその類

日本語の例はすでにあげた。英語の例、一人称I, we、二人称you、三人称he, she, it, they。ラテン語の例、一人称eg「私」など、二人称t「あなた」など、三人称なし(指示代名詞で代用する)。オーストラリア北西部のジャロ語の例、一人称ngatyu「私」など、二人称nyuntu「あなた」など、三人称nyantu「彼または彼女またはそれ」など。[角田太作]

接辞人称代名詞

いわば人称代名詞の一種であるが、上述の人称代名詞が独立の単語であるのに対し、接辞人称代名詞は単語としての独立性がなく、他の単語に付着する。ジャロ語の例、一人称-rna「私」など、二人称-n「あなた」など、三人称-0/(ゼロ)「彼または彼女またはそれ」など。ジャロ語では、接辞人称代名詞が付着できる相手は名詞、形容詞、副詞、接続詞、動詞などである。[角田太作]

動詞活用語尾

ラテン語の例、一人称cant「私は歌う」など、二人称cants「あなたは歌う」など、三人称cantat「彼または彼女(またはそれ)は歌う」など。ラテン語のこれらの動詞活用語尾は人称(と数など)を示す。[角田太作]

指示語

たとえば日本語の「こそあど」指示語の体系では、一説によると、「こ」の系列の語が話し手(一人称)の近くの事物を、「そ」の系列の語が聞き手(二人称)の近くの事物を、「あ」の系列の語がそれ以外(三人称)の事物をさす。[角田太作]

その他

たとえば日本語の「……したがる」や「欲しがる」など、「がる」を含む表現は、「一郎は久美子に会いたがっています」のように、普通、三人称について用いる。一方、「……したい」や「欲しい」など、「がる」を含まない表現は一人称、二人称について用いられるが、普通、一人称では肯定文で、二人称では疑問文で、「私は久美子に会いたいです」、「あなたは久美子に会いたいですか」のように用いる。[角田太作]

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