調淡海(読み)つきのおうみ

朝日日本歴史人物事典 「調淡海」の解説

調淡海

生年生没年不詳
7世紀後半から8世紀前半の官人。壬申の乱(672)の際,吉野を脱出した大海人皇子(のちの天武天皇)に付き従った舎人。このときの記録が「調連淡海日記」として『釈日本紀』にみえる。和銅2(709)年1月,正六位上から従五位下昇進,神亀4(727)年11月,高齢であるとして禄を賜った。『万葉集』に短歌1首が収められている。

(清田善樹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「調淡海」の解説

調淡海 つきの-おうみ

?-? 飛鳥(あすか)-奈良時代官吏
壬申(じんしん)の乱(672)の際,吉野を脱出した大海人(おおあまの)皇子(天武天皇)にしたがった舎人(とねり)。大宝(たいほう)元年持統太上(だいじょう)天皇の紀伊(きい)行幸にしたがったときによんだ歌が「万葉集」巻1におさめられている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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