諸沢村(読み)もろざわむら

日本歴史地名大系 「諸沢村」の解説

諸沢村
もろざわむら

[現在地名]山方町諸沢

西金砂にしかなさ山に発する諸沢川が村内を西南へ流れ、四面山に囲まれ、諸沢川に沿って集落が散在。西は西野内にしのうち村。文禄五年(一五九六)の御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)に「高五百廿一石五斗七升 此内五十九石六斗弐升 荒 定納六十七貫文 皆納 長山大助田のもろ沢」と記され、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「四百六拾石七斗六升 外百三拾石八斗九升七合 新田 諸沢村」とある。「水府志料」によると村は南北一里一一町・東西一里三六町ほど、戸数およそ二六〇、水戸まで一〇里であった。

文化三年(一八〇六)の辞令書之写(彰考館蔵)には「諸沢村 百姓 藤衛門 右ノ者御国産菎蒻玉田野諸沢辺重々作仕候処(中略)手段ヲ究メ安永五申年ヨリ右製方成就致江戸出羽奥州其外諸国売弘候処(中略)別段之義ヲ以一代苗字麻上下着用御免被遊候条尚又此上可出精也」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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