諸縁(読み)ショエン

精選版 日本国語大辞典 「諸縁」の意味・読み・例文・類語

しょ‐えん【諸縁】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。心の対象となるさまざまな是非、善悪などの状態をいう。
    1. [初出の実例]「只是男女貴賤、不行住坐臥、不時処諸縁」(出典往生要集(984‐985)大文八)
    2. 「日暮れ塗(みち)遠し、吾が生(しゃう)既に蹉跎(さだ)たり、諸縁を放下すべき時なり」(出典:徒然草(1331頃)一一二)
    3. [その他の文献]〔首楞厳経‐一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android