精選版 日本国語大辞典 「謗・譏・誹」の意味・読み・例文・類語
そし・る【謗・譏・誹】
〘他ラ五(四)〙
① 他人のことを悪く言う。非難して言う。けなす。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)二「無知にして正法を謗(ソシリ)」
※竹取(9C末‐10C初)「親君と申すとも、かくつきなき事を仰せ給ふ事と、事ゆかぬ物ゆゑ大納言をそしりあひたり」
④ ばかにする。あなどって言う。非難する気持にけいべつする気持が強く加わって言う意に用いる。明治以降に多く見られる。
そしり【謗・譏・誹】
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「万の誚(ソシり)は引きて自(おのれ)に向く」
② 議すること。論議すること。
※大唐西域記長寛元年点(1163)三「心に陪遊を願ふに、事物の議(ソシリ)に拘(かかは)れたり」
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