謡物・唄物(読み)うたいもの

精選版 日本国語大辞典 「謡物・唄物」の意味・読み・例文・類語

うたい‐もの うたひ‥【謡物・唄物】

〘名〙
詞章に節を付けて歌うものの総称。特に、日本の伝統的な声楽を二大別したものの一つ。神楽、催馬楽、朗詠、今様、宴曲謡曲長唄小唄民謡など、きわめて多種のものがこれに属する。⇔語り物
※五音曲条々(1429‐41頃)「凡(およ)そ応永年内より以来のうたい物、節(ふし)曲舞など、みなみな幽曲なり」
② ①を演ずることを業とする人。
※御湯殿上日記‐文明一八年(1486)四月一四日「もりとみ、かけとし、かなみつ、そのほかうたひ物まいりてうたふ」
③ 清酒醸造の際、数人が小唄をうたいながら醪(もろみ)を櫂入(かいい)れする作業。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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