識度(読み)しきたく

精選版 日本国語大辞典 「識度」の意味・読み・例文・類語

しき‐たく【識度】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たく」は「度」の漢音で、はかる意 )
  2. 見識が高く、度量の大きいこと。高く広い識見
    1. [初出の実例]「天皇識度沈敏。智謀潜通」(出典:日本逸史‐天長元年(824)七月己未)
    2. 「嵯峩の上皇の識度にあらたまりては、法令事しげく、儒教もはらに取り用ひさせたまへり」(出典:読本・春雨物語(1808)天津処女)
    3. [その他の文献]〔南史‐陸玠伝〕
  3. ( ━する ) 仏語。気づくこと。ものごとをよく見分けること。識得。
    1. [初出の実例]「いまこの臭皮袋の精魂に識度せられざるには、授記あるべからずと活計することなかれ」(出典:正法眼蔵(1231‐53)授記)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「識度」の読み・字形・画数・意味

【識度】しきど

識見と度量。〔南史、陸伝〕弘にしてり。學を好み、能くを屬(つく)る。

字通「識」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android