日本歴史地名大系 「谷住郷村」の解説 谷住郷村たにじゆうごうむら 島根県:邑智郡桜江町谷住郷村[現在地名]桜江町谷住郷大貫(おおぬき)村の西、江川下流域右岸に位置し、西(にし)山(五九三・二メートル)南麓丘陵に立地。同山系を源とする小谷(こたに)川が長戸路(ながとろ)川を合せ南西流し江川に注ぐ。小谷川が江川河畔に造成した氾濫原上右岸に市(いち)、左岸に舟津(ふなつ)の集落がある。「李朝実録」の成宗二年(一四七一)正月一六日条に「石見州桜井津」とみえる朝鮮貿易の基地桜井(さくらい)津を当地に比定する説がある。江川舟運の要衝地の舟津に住郷口番所が置かれた。当村と大貫村、三俣(みまた)村(現川本町)、井田(いだ)村・福田(ふくだ)村(現温泉津町)の五ヵ村が添村に指定され、番所の日用経費や修復費用などを負担した(「石見国郡中入用其外取計定書」重留家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by