谷川士清旧宅(読み)たにがわことすがきゅうたく

国指定史跡ガイド 「谷川士清旧宅」の解説

たにがわことすがきゅうたく【谷川士清旧宅】


三重県津市八町にある邸宅跡。津市街地の西外れ、津と伊賀上野を結ぶ伊賀街道沿いにある、『日本書紀全巻を注釈した『日本書紀通証』や、古語・雅語・俗語までを集大成して日本初の五十音順国語辞典『和訓栞(わくんのしおり)』を著した国学者、谷川士清(1709~76年)の旧宅。北向きの桟瓦葺き、一部が2階建ての質素な町屋で、1775年(安永4)に建築または改装されたと推測されるが、1979年(昭和54)に解体修理され、現在は著書年表家系図などが展示されている。士清は本居宣長(もとおりのりなが)と並ぶ伊勢国が生んだ二大国学者の一人で、谷川家は代々医師を生業とし、士清自身も医業のかたわら学問に励んだ。1967年(昭和42)に国の史跡に指定された。近鉄名古屋線津新町駅から三重交通バス「津高校前」下車、徒歩約3分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語をあわせて調べる