谷田川村(読み)やたがわむら

日本歴史地名大系 「谷田川村」の解説

谷田川村
やたがわむら

[現在地名]郡山市田村町谷田川たむらまちやたがわ

細田ほそた村の南、阿武隈高地西縁丘陵に立地。地内を谷田川が北西流し、守山もりやま村から磐城への道が通る。八田河・屋田川・矢田川とも書く。中世田村庄に含まれた。観応二年(一三五一)一一月二五日の吉良貞家奉書(白河証古文書)に「陸奥国田村庄三与田・穴沢・八田河等郷事」とみえ、北畠顕信らに陸奥国府を奪われた奥州管領吉良貞家が、岩瀬郡への退却途上、足利尊氏の命を奉じて結城顕朝に勲功の賞として八田河郷ほかを与えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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