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豊作遺伝子 ほうさくいでんし good harvest gene

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知恵蔵2015の解説

豊作遺伝子

穀物の収量を増やす1つの方法は、着粒数(穀物が生産する穀粒の個数)を多くすることである。着粒数は、サイトカイニン呼ばれる植物ホルモンによって調節されている。サイトカイニンの量が多いと、細胞分裂が促進され、花の個数が増え、その結果、着粒数が増える。細胞中にはサイトカイニンを分解する酵素があり、このサイトカイニン分解酵素は、特定の遺伝子から作りだされる。サイトカイニン分解酵素の働きが強いと着粒数は少ない。弱い働きしか示さないサイトカイニン分解酵素を作りだす遺伝子が、豊作遺伝子である。この豊作遺伝子を交配や遺伝子組み換え手法などにより、穀物の特定品種に導入できれば、着粒数が増え、収量が上がる。イネで豊作遺伝子が見い出されており、トウモロコシコムギオオムギなど、イネ科に属する他の穀類に、この豊作遺伝子の導入が進めば、第2の「緑の革命」が起こると期待されている。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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