豊功神社(読み)とよことじんじや

日本歴史地名大系 「豊功神社」の解説

豊功神社
とよことじんじや

[現在地名]下関市大字豊浦村 宮崎

長府地域の南部、海岸に近い丘陵に鎮座。東海上に満珠まんじゆ島・干珠かんじゆ島を望む。祭神は応神天皇・武内宿禰・穂田元清・毛利秀元ほか一二柱。旧県社。

大正六年(一九一七)現在地に鎮座の松崎まつざき八幡宮と豊功神社が合祀

松崎八幡宮はかつて櫛崎くしざき八幡宮・串崎くしざき若宮とも称した。建武三年(一三三六)四月二九日付の大宰少弐頼尚が弓削田六郎入道に宛てた文書(「長府史料」所収)に「長門国串崎大宮司惟包申豊前国得永地頭職之事任将軍家御寄進状御教書白土新三郎相共可被沙汰付下地於当宮候仍執達如件」とみえ、足利尊氏の旨を受けて長門串崎若宮に豊前の得永地頭職を付している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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