日本歴史地名大系 「豊平峡」の解説 豊平峡ほうへいきよう 北海道:札幌市南区豊平峡南区の南西部、定山渓(じようざんけい)の南奥にある豊平川上流の渓谷。支笏洞爺(しこつとうや)国立公園に含まれる。集塊岩でできた渓谷で、大正頃までは峨々たる景観を大分県の耶馬(やば)渓や群馬県の妙義(みようぎ)山になぞらえて、北海耶馬渓、北妙義(きたみようぎ)などとよばれた。大正一五年(一九二六)に詩人の国分青崖が豊平峡と命名。渓谷の奥には明治三六年(一九〇三)に発見されたという炭酸水の湧水があったが、昭和四七年(一九七二)豊平峡ダムが完成して水没。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豊平峡」の意味・わかりやすい解説 豊平峡ほうへいきょう 北海道,札幌市の南西部,豊平川上流の約 3kmにわたる峡谷。南区に属する。おもに集塊岩から成る。紅葉の名所として知られ,支笏洞爺国立公園に属する。 1972年洪水調節,発電,上水道用など多目的の豊平峡ダムが完成。面積 1.5km2の人造湖が生れた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報