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集塊岩 しゅうかいがんagglomerate

翻訳|agglomerate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

集塊岩
しゅうかいがん
agglomerate

大小の岩石塊を多数含む火山砕屑岩総称集塊凝灰岩,集塊溶岩などがある。集塊凝灰岩は火山礫,軽石,火山弾,火山岩塊などが火山灰で凝結されたもの。集塊溶岩は,岩塊の間が溶岩で満たされたもので,一般に火口の近くに分布する。集塊岩は厳密に定義すると火山弾を含む凝灰岩であるが,この用法はあまり使用されていない。

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デジタル大辞泉の解説

しゅうかい‐がん〔シフクワイ‐〕【集塊岩】

火山砕屑岩(さいせつがん)の一。火山噴出物が固まってできた岩石。

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百科事典マイペディアの解説

集塊岩【しゅうかいがん】

粗粒な火山砕屑岩の総称。厳密な定義はなく,使用しないほうがよい。

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岩石学辞典の解説

集塊岩

この語は前には浮石角礫岩に用いられたが,現在は火山砕屑岩で大量のやや角張ったあるいは円形に近い火山弾が凝灰岩の基質に埋まっているものをいう.一般に集塊岩は火道やネックに火道集塊岩として産出し,火山の中心部近くにも産出する.これらの破片の大部分は普通は同源のものである.噴火によって降下集積したものが多く,この場合は火口内を満たすか,火口からあまり遠くない場所に分布する.しかし火山弾を含む火山砕屑流の場合はかなり遠方に達することがある.火山角礫岩(volcanic breccia)の場合は岩片がさらに角張っており,火山円礫岩(volcanic conglomerate)では流水の浸食作用によって巨礫や礫が円い形をしている[Leonhard : 1823, Blyth : 1940,片山ほか : 1970].ラテン語のaggomeroは合併する,集める,連結するの意味.日本語の集塊岩の語は鈴木敏(1887) が初めて用いた[歌代ほか : 1978].

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大辞林 第三版の解説

しゅうかいがん【集塊岩】

粗粒物質を多く含む火砕岩の総称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

集塊岩
しゅうかいがん
agglomerateagglutinate

元来agglomerateは粗粒で角張った火砕岩類の総称として1831年にライエルが用いたことばであった。その訳語が集塊岩で、日本でも古くから用いられているが、用法はまちまちであった。現在では、ただ集塊岩という単独での用法は少なくなってきている。火山弾が火山灰の基質中に散在して膠結(こうけつ)しているものを凝灰集塊岩agglomerate、スコリアの基質からなっているものをスコリア集塊岩agglutinate、火山弾のかわりに溶岩餅(べい)が主要な岩片の場合は溶岩餅凝灰集塊岩driblet-agglomerate、溶岩餅スコリア集塊岩driblet-agglutinateとよんでいる。これまで多くの場合、日本で用いられてきた集塊岩の大部分は、本質火山角礫(かくれき)岩、本質凝灰角礫岩に分類される。厳密な意味での凝灰集塊岩、スコリア集塊岩は、火山弾や溶岩餅のように流動性のある空中飛行物体を含むもので、比較的、伊豆箱根などの地方でみられる玄武岩質火山などに多い。[矢島敏彦]

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