豊田利幸(読み)とよだとしゆき

百科事典マイペディア 「豊田利幸」の意味・わかりやすい解説

豊田利幸【とよだとしゆき】

物理学者。岐阜県出身。東京帝国大学(現,東京大学)理学部卒業。立教大学教授,名古屋大学教授,明治学院大学教授を歴任し,明治学院大学国際平和研究所所長も務めた。名古屋大学名誉教授。核兵器および戦争廃絶を目的とする世界各国の科学者による国際会議として,1957年に設立されたパグウォッシュ会議に,湯川秀樹朝永振一郎らとともに関わった。しかし,同会議が特定の国々の核保有を正当化したため,これに対して厳しい批判を行い,その後も科学者の社会的責任を問い続けた。また,出身地の徳山ダム建設問題や,沖縄県石垣島の新空港建設問題にも強い関心をもっていた。→新石垣空港

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊田利幸」の解説

豊田利幸 とよだ-としゆき

1920-2009 昭和後期-平成時代の物理学者。
大正9年5月12日生まれ。立大教授をへて,昭和44年名大教授となる。のち明治学院大国際平和研究所長。原子核,素粒子論専攻。湯川秀樹らとともに核廃絶運動をすすめ,国際パグウォッシュ会議評議員や科学者京都会議継続委員会の事務局長をつとめた。平成21年5月15日死去。89歳。岐阜県出身。東京帝大卒。著作に「SDI批判」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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