象限電位計(読み)しょうげんでんいけい(その他表記)quadrant electrometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「象限電位計」の意味・わかりやすい解説

象限電位計
しょうげんでんいけい
quadrant electrometer

金属の円筒箱を直角に4分割した電極の間に蝶形の電極板をつるし,これに一定電位を与え,分割した電極の対角のものを共通にして2組の間に電位差を与えると,つるした電極板が回転する。この回転角から電位差を測定する電位計。四象限電位計という。普通,つるした電極には 100V程度の電圧を与え,10-3V 程度の電位感度が得られる。このほかに二象限電位計もある。

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世界大百科事典(旧版)内の象限電位計の言及

【検電器】より

…静電力を利用し電荷を指示する装置が用いられる。コンデンサーの両極にチャージされた電荷の静電引力を回転変位に直す象限電位計,金またはアルミニウムの薄い2枚の金属箔をつり下げ,帯電による反発力を利用する箔検電器などがある。放射線検出に用いられる線量計も一種の検電器である。…

※「象限電位計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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