貝田宿(読み)かいだしゆく

日本歴史地名大系 「貝田宿」の解説

貝田宿
かいだしゆく

[現在地名]国見町貝田

奥州道中の宿。町の長さは約四町で、ゆるやかな坂道両側には問屋検断宿屋などが軒をつらね、仙台藩との境には口留番所が置かれていた。寛永一九年(一六四二)の信夫海道駄賃定(上杉家文書)によると、継立先と駄賃銭は上り藤田ふじた宿へ一里七町三〇間で、駄賃三〇文、下り仙台藩領小須郷こすごう(越河)宿(現宮城県白石市)へ一九町五〇間で、駄賃一〇文。安政元年(一八五四)の貝田宿公用宿詰人馬は二五一人・三五匹で蝦夷地御用その他にあて、同二年は八一人・一匹で箱館御用にあてている。また、宿詰人馬数は人足一〇・馬一〇と貝田宿問屋が答申している(安政三年「桑折外四か宿詰人馬調」早田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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