東遊雑記(読み)とうゆうざっき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東遊雑記
とうゆうざっき

古川古松軒(こしょうけん)が1788年(天明8)幕府巡見使に従い、奥羽地方、蝦夷(えぞ)地(北海道)を視察した半年間の紀行誌。『西遊雑記』の姉妹編。12巻。6月9日(旧暦5月6日)江戸をたち、白河から会津道に入って日本海岸を北上して弘前(ひろさき)に至る。蝦夷地を8月21日(旧7月20日)からまる1か月巡視、帰路は仙台道、水戸街道を回って11月15日(旧10月18日)帰府。各地の人情風俗を上方(かみがた)・西国と比較して評価しており、蝦夷地については林子平(しへい)著『三国通覧図説』を鋭く批判している。当時の地方事情紹介として重要な資料である。[石山 洋]
『大藤時彦解説『東遊雑記』(平凡社・東洋文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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