負触媒(読み)フショクバイ(その他表記)negative catalyst

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改訂新版 世界大百科事典 「負触媒」の意味・わかりやすい解説

負触媒 (ふしょくばい)
negative catalyst

化学反応において,それ自身は反応の前後で変化しないが,ある方向の反応速度を速めたり遅くしたりする物質を触媒といい,とくに反応速度を遅くするものを負触媒と呼ぶ。ドイツの物理化学者F.W.オストワルトにより命名された。
触媒
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の負触媒の言及

【触媒】より

…塩酸の添加量が少なければ,酢酸メチル加水分解反応と酢酸‐メチルアルコールエステル化反応の平衡関係はほとんど影響を受けない。 一般に触媒は反応を促進させるが,なかには遅らせるものもあり,とくに前者を正触媒,後者を負触媒ということがある。また,触媒成分に少量の違う物質を添加し,活性をさらに増大させる助触媒(促進剤ともいう)としては,アンモニア合成用の鉄触媒におけるアルミナやカリウムの例が挙げられる。…

※「負触媒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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