貧乏暇なし(読み)びんぼうひまなし

精選版 日本国語大辞典 「貧乏暇なし」の意味・読み・例文・類語

びんぼう【貧乏】 暇(ひま)なし

  1. 貧乏なため生活に追われっぱなしで少し時間余裕もない。〔俳諧・世話尽(1656)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「貧乏暇なし」の解説

貧乏暇なし

貧乏して生活に追われ、時間のゆとりがない。貧乏人は食べていくだけで精一杯である。

[使用例] 行こう行こうと思いながら、つい貧乏暇なしだもんだから、ご無沙汰をしている。よろしく言ってくれ[夏目漱石明暗|1916]

[解説] よく使われる表現で、江戸いろはかるたにも収録されています。かるたの絵札天秤棒を担いだしじみ売りの姿が描かれたことから、「貧乏暇なし蜆売り」ともいわれました。日頃の無沙汰を詫びる口実に使われることも多いことばです。

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